故スティーブ・ジョブズの言葉は数多く紹介されているが、2001年にiPodを発表した時にジョブズが言った次のフレーズが特に印象的だった。 "a part of everyone's life" AppleがなぜiPodで音楽の市場に挑戦するのか、それは音楽が「人々の人生の一部だから」だという文脈だった。人々は皆(ジョブズも)、音楽が大好きだという意味もあるが、それ以上にAppleという企業が挑戦する価値があるほど「大きな市場」だということだ。 iPodは音楽を楽しむという人々の基本的なニーズに着目し、それまでになかった新しい体験を提供した。 次に、ジョブズは「電話機を再発明する」と言ってiPhoneを発表した。人々はいままで持っていた携帯電話を捨てて、代わりにiPhoneを購入した。しかし人々は電話機としての価値ではなく、ジョブズの本当の狙いであった「インターネットに繋がったコンピューター