iPhoneが10周年を迎えるのだが、日本人にとっては「iPhone 3G」が発売された来年こそが10周年ということになる。僕も最初に買ったのは、iPhone 3Gだ。それまでにも、電子手帳やPDAなどを使っていたが、これぞ画期的なデバイスだと感心したことをよく覚えている。 僕にとって最初のiPhoneは、入力との闘いでもあった。実は、ガラケーでの10キー入力が非常に苦手で、常にパソコンを持ち歩いていた。iPhoneではフリック入力が話題になっていたのだが、どうしてもなじめなかった。残念ながら、今でもフリック入力はできないままだ……。 フリック入力ができないとなれば、当然アルファベットキーを叩くことになる。これが、iPhone 3Gではとても大変だった。3.5インチの液晶は、今となっては考えられないほどサイズが小さいので、表示されるソフトキーも非常に小さかった。それを太い指でタイプするのだ