18日開かれた国の文化審議会で、およそ1300年前の飛鳥時代に造られた奈良県明日香村のキトラ古墳で見つかった極彩色の壁画が国宝に指定されることになりました。 このうち四神は、同じ明日香村の高松塚古墳では失われていた南の方角の守り神、「朱雀」が良好な状態で残っていて躍動感あふれる筆遣いで表現されています。 また、東アジアで最古とされる天文図は、金ぱくで表現した星々を朱色の線でつなぎ、古代中国の星座が描かれています。 古墳に描かれた極彩色の壁画は、高松塚古墳と並んで国内で2例しかなく、日本の古代の絵画史を考えるうえで不可欠な作品例だと評価されました。 キトラ古墳の壁画はカビなどによる劣化のため石室から剥ぎ取られ、修復が進められていましたがその作業が終わり、去年、国の重要文化財に指定されたばかりで、文化庁によりますと1年で国宝に格上げされるのは極めて珍しいということです。 キトラ古墳で最初の壁画