子どもの体力や運動能力はピークだった昭和60年ごろに比べて低い水準にとどまっている一方、高齢者はこの10年余り向上し続けていることが文部科学省の調査で分かりました。 この調査は東京オリンピックが開かれた昭和39年度から文部科学省が毎年行っていて50回目となる昨年度は6歳から79歳までのおよそ7万4000人が対象となりました。 調査はボール投げや握力、50メートル走などの種目で行われ、このうち小学6年生のソフトボール投げの平均は男子が28メートル41センチ、女子が16メートル85センチで、この50年で男子でおよそ5メートル、女子で2メートル近く短くなっています。 また小学6年生の50メートル走の平均は男子が8秒9、女子が9秒12で50年前より速いものの、ピークと比べると男子で0秒3、女子で0秒22遅くなっています。子どもの体力や運動能力は昭和60年ごろをピークに低迷し、この10年余りは緩やか