特急とは「特別急行列車」の略、だったはずである。しかし近年、列車種別のインフレが進み、JR各社では特急列車がずいぶん増えた。JR九州には何と、通過駅がたった2駅という特急まである。そのあおりで急行列車が減り続け、いまや“絶滅”寸前。現在JRの定期列車は「はまなす」(青森−札幌)、「能登」(上野−金沢)、「きたぐに」(大阪−新潟)の3列車だけとなってしまった。いずれも夜行。中でもきたぐには583系で「電車3段寝台」が連結されている希少価値のある急行だ。廃止される前に一度は試しておきたくて、旅に出た。(文・写真 溝上健良) 午後11時15分に大阪駅10番ホームへ行くと、きたぐにはすでに停車していた。10両の堂々たる編成で、大阪側の1〜4号車が自由席(いずれも禁煙)だ。 乗り込んだ最後尾の1号車には11のボックスがあり、座席の定員は44人。なお1ボックス分のスペースに乗務員室がある。 デッキと室
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く