床抜け、棚抜け、本棚の転倒 本は重いため、大量に収集すると床がたわみ、最悪の場合には抜け落ちてしまう。さらに、本棚に本を詰め込みすぎると、棚が抜けて本が落ちてくる。加えて、本棚をしっかり固定していないと、地震のときに転倒して、本が飛び出してしまう。これらを総称して「本崩れ」と呼ぶ。 本崩れに関して、メディアやネットでしばしば紹介されてきたが、現在でもほとんどの人が誤解している事柄がある。それは、本が何冊で床抜けするかという「重さ」の問題である。 住宅の床は通常、1平方メートル当たり180kgの重量(=積載荷重)に耐えるように設計されている。日本人の平均体重は成人男子で60kg台、女子で50kg台なので、男子なら3人で床が抜けてアウトになり、女子なら3人でもなんとかセーフという計算になる。 後で詳しく説明するが、1129冊の文庫本を1平方メートルの床一面に25cmの高さまで積み上げると、重さ
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