この画像を大きなサイズで見る 焼いたパンの焦げ目がキリストの顔に見えたり、火星や月の岩石が人の顔に見えたりといったことは誰にでもあることだ。だが、一部の人間は他人よりもそうした傾向が強いようだ。 最新の研究によれば、特定のパターンからありもしない顔や動物、幽霊を見たと信じ込んでしまう人は神経症傾向の高いということがわかった。 何もないパターンの中から意味のあるイメージを認識してしまう現象はパレイドリア(変像)と呼ばれている。これは右紡錘状回という顔を認識する脳の領域が関連しており、この症状の最中は実際にそこが活動している。 この症状のおかげで、聖母マリアの顔に見えるサンドイッチのチーズの焼け跡が350万円近い価格で落札されたり、心理状態を把握するために今日でも使われるロールシャッハテストが開発されたりした。 この画像を大きなサイズで見る NTTコミュニケーション科学基礎研究所の北川智利氏は