理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(再生研)の林茂生グループディレクターとの一問一答は次の通り。 ‐理研改革委員会の提言は、再生研の「解体」を促した。 「私の意見が組織を代表するものではないが、(再生研が)存続の危機だという認識はある。生ぬるい対応で納得が得られるとは思わない。ただし、改革委の提言は今回の事例(理研によるSTAP細胞論文の不正認定)を基にしており、設立から10年以上になる研究所自体のレビュー(評価)がされていない。過去に不正があったかどうかや、積み上げてきた研究成果などの認識なしに、(再生研が)『不正を生む構造的欠陥があった』『解体すべき』と断言するのはさすがに不当ではないか。誠実に研究している研究者が大勢いる」 「一方で、私を含めた(再生研)執行部への指摘は受け止める。運営体制の再構築は考えないといけない」 ‐改革委は「iPS細胞(人工多能性幹細胞)を凌駕(りょう