西南学院大(福岡市)が収蔵する隠れキリシタンの関連史料など40点を紹介する企画展「キリスト教の源流と東方伝播(でんぱ)」が仙台市青葉区の東北学院大博物館で開かれている。ともにキリスト教系の「東北」と「西南」の大学が収蔵品を交換展示し、交流、連携を深める取り組みだ。8月6日まで。 高さ約25センチの白磁のマリア観音像は、17世紀に中国で制作された。長崎市浦上地区の隠れキリシタンが所持していた。江戸幕府の厳しい禁教政策の下、慈母観音を聖母マリアに見立てて信仰の対象にしたという。 キリシタン魔鏡は、鏡に光を当てるとキリストと聖母マリアの姿が浮かび上がる。裏面にキリストなどの図像を鋳込んだ金属を貼り合わせた構造になっている。南蛮人の行列を描写した大型の絵馬や、禁教が解かれた明治時代に天草四郎を描いた版画も展示される。 東北学院大文学部の加藤幸治准教授は「キリスト教関係史料の収集で名高い西南学
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