米国聖書協会(ABS)は6日、米国における聖書の利用状況をまとめた年次報告書「聖書の状況2022」(英語)を発表した。報告書によると、米国では聖書を読む人の数が前年に比べ「未曽有の減少」を呈していることが明らかになった。 調査は今年1月、米国人成人2598人を対象にして行われ、報告書は得られた回答に基づいて作成された。ABSによるこの調査は今年で12年目を迎え、聖書の利用状況や、社会における聖書の役割に関する意見など、さまざまな質問を回答者に投げ掛けている。 報告書の序文では、米国における「聖書利用者」の人口に占める割合の変化が、年ごとに棒グラフで示されている。ABSは、聖書利用者を「教会以外で毎年少なくとも3~4回は聖書を利用している人」と定義している。 米国人成人のうち聖書利用者が占める割合は、2014年に最高値(53%)を記録。その後は一貫して48~51%の間を推移し、21年は50%