台湾・高雄市の雀荘で写真撮影に応じる「麻雀最大党」創設者の郭璽氏(2022年11月12日撮影)。(c)Sam Yeh / AFP 【12月25日 AFP】「超高齢化」社会に向かって突き進んでいる台湾に、少々風変わりな政党が登場した。「マージャン復権」を党是とする政党だ。 中国で数百年前に生まれたとされるマージャンは、台湾のとりわけ高齢者の間で人気がある。だが長く続いた戒厳令時代の影響により、法的には微妙な位置付けとなってきた。台湾ではマージャンをプレーすること自体に問題はないが、公共の場での賭博は禁止されている。 そうした中で台湾の組織犯罪グループは長年、資金稼ぎの一手段として違法な賭けマージャンを主催してきた。その影響で、雀荘(じゃんそう)はしばしば警察の強制捜査や調査の対象となってきたのだ。 このような状況を変えようと、南部・高雄(Kaohsiung)市にある雀荘のオーナー、郭璽(Ku