欧米を中心に、金融版のネットオークション、あるいはSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)とも呼ぶべき新サービス「ソーシャルレンディング」の市場が急成長している。インターネットを通じて、小口融資の借り手と貸し手を結びつけるサービスだ。ネット取引であるためコストが低く、貸主と借主の双方にメリットとなる。これが従来的な個人向け融資を補完する手法として注目されるようになった。 ソーシャルレンディングは登場まもない概念なので、さまざまな呼称が乱立している。命名法は大きく2系統に分かれる。まずこのサービスが個人間融資であることに着目する場合はソーシャルレンディング、P2P金融(融資)などを呼ぶ。P2Pはpeer to peer(対等の結びつき)やperson to person(人と人)を意味する。一方、同サービスが競売であることに注目する場合は、金融オークションと呼ぶ。 ネットオークション