こりゃあ凄い映画だ。 表面的には「パニック映画でどこまで人間ドラマを省略できるか」というある意味実験映画といってもいい内容になっていて、これはこれで結構面白いんだが、更にその裏側で粛々と描かれているのが、あまりにも強烈な 「アンチSONY」 の精神なんである。 最初にこの事に気付いたのは冒頭、PSPを持っている子役を発見したから。一瞬、宣伝か?と思ったものの、よく考えりゃゲームやりながら脱出できる訳でもないし、この後このPSPが海の底に船ごと沈むのは自明。ここで、今回オリジナルからよりシンプルになったタイトル "POSEIDON" を思い浮かべた俺に電流走る(カイジ風)―― P O S E I D O N ↓ アナグラム ↓ O I D O N P S E ↓ Eをひっくり返す ↓ OIDON PS3 ↓ おいどん、PS3 つまり、この冒頭15分で巨大な津波の前になすすべもなく転覆する超豪