こんな時代だ。誰だって簡単に有名人になれる。 動画投稿サイトの急成長が、それを後押しした。今や国境を越えてその名を轟かせるのも、いとも容易くなった。例えそれが本人にとって、どれだけ不本意な姿であっても。 マーク・ヒックスの場合もそうだ。もっとも彼の場合は本名ではなく、”アフロ忍者”という通り名が有名になったクチだが。 動画サイトに投稿された爆笑ムービー。それは、とあるオーディションに参加してきた”気分だけはチャック・ノリスな”人々のずっこけパフォーマンス集。 中でも、アフロのヅラ、よれよれのトレーニングウェア、冴えない顔、そしてヌンチャクの四点セットで、バク宙失敗→よろけて画面外の機材に激突という素晴らしいコンボを見せてくれたマークのインパクトは抜群だった。 彼はたちまちネット界隈の連中から”アフロ忍者”という異名を頂戴し、一夜にして有名人となる。 もっともマークにとっては不本意な話だ。