ウディ・アレンの最新作『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』の日本公開が近づいてきた。ここ数年のアレンは、養女に対する幼児虐待疑惑が再燃したことで、ハリウッドから追放されたも同然の状況が続いている。映画ライター的にも何かしらの立ち位置を表明しないといけない段階になっている気がするので、もう迷いをそのまま書く。いや、迷った人間が書きながら考える。 ******* もう長いこと、ウディ・アレンとどう向き合うべきなのか考えあぐねている。ここ数日も、アレンがいまだに渦中にいる1992年の幼女性的虐待疑惑について延々とリサーチしていた。今の状況下において、この件をスルーしたままアレンのことを語るのは、もはや職業ライターとして許されなくなっている気がするからだ。 日本でも「もはやアレンの映画を公開すべきではない」という意見があるのは知っている。個人的には、アレンの置かれている現状を見て「ああいう人だから
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