6月4日、八重洲ブックセンターにて『嘘だらけの日中近現代史』を上梓した倉山満氏の新刊発売記念講演が行われた。その模様をダイジェストでお伝えする。 「はじめにお断りしなければなりません。実は、この本の題名がいきなり嘘なんです。なぜか? 中国に近代などないからです。あるのは『独裁の古代』と『殺戮の中世』をひたすら繰り返すだけで、近代になったことがない。もちろん今も、です。そして、ある意味、古代のほうがまともともいえる。なぜなら、古代は独裁という秩序があって、『逆らうやつは死刑、死刑、死刑!』という規律があったからです。古代から今に至るまで『賄賂をとったやつは死刑』という法律があるんですけど、この法律を順守したらジェノサイドになりはするのですが(笑)」 ――なぜそうした法律があるのでしょうか? 「日常において賄賂がないと物事が進まないような状態にしておくんです。そうすると、悪いことをしなきゃ生き