島根半島の沖合に浮かぶ隠岐の島諸島。その中の一つ、中ノ島に位置する海士町(あまちょう)は、政府主導で多くの市町村の合併が進められた「平成の大合併」の際、単独町制を維持することを選択。不退転の決意の後、海士町のブランド化や、UIターン者の受け入れ体制の整備、全国の高校生の「島留学」を誘う制度などを次々と立ち上げた。いまや地方再生のモデルとして、全国から注目を浴びている。そうした中、海士町に移り住み、仲間と共にベンチャー企業巡の環(めぐりのわ)を起業したのが代表取締役社長の阿部裕志氏だ。阿部氏は島が丸ごと、これからの社会のモデルとなれるための地域づくりのほか、海士の伝統、土地、人を生かした研修の提供、ネット通販による特産物販売などを手がけながら、「海士の未来にとって本当の幸せとは何か」を考える。これから日本が目指すべき地方再生、地方活性化のあり方について話を聞いた。 1978年愛知県生まれ。巡
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