昨年から今年にかけて、設立から10年目を迎えたデザインオフィスやクリエイティブエージェンシーが多く見られます。10年前に独立した人はどんな背景から、どんなことを考えて、自分の場所を築いたのか。そして、この10年の間にどんな変化があったのか。第7回目は、6Dの木住野彰悟さんにお話をお伺いました。 6D 木住野彰悟(きしの・しょうご) 1975年東京都生まれ。1996年廣村デザイン事務所で廣村正彰氏に師事。2007年6D設立。2016年D&AD(ロンドン)グラフィックデザイン部門審査員を、同年より東京工芸大学 准教授(芸術学部 デザイン学科)を務める。 Photo:Kenichi Shimura/parade/amanagroup for BRAIN ──10年前に独立した理由は? 僕が働いていた廣村正彰さん率いる廣村デザイン事務所は、基本的にデザイナーは全員独立するという方針で、「30歳くら