ロマンポルノの鬼才・神代辰巳による初の一般映画作品。撮影は数々の日活作品でコンビを組んできた姫田真佐久、脚本に『濡れた荒野を走れ』の長谷川和彦、音楽に井上堯之という当時人気絶頂にあった主演・萩原健一の意向が反映された布陣で制作された。 日ソ合作の大作『モスクワわが愛』の併映ながら、斬新な神代演出と時代の閉塞感を体現した萩原・桃井の演技により多くの支持を集め、同年の『キネマ旬報』で日本映画第4位となり、萩原は同誌の最優秀主演男優賞を受賞した。 あらすじ[編集] A大学法学部に通う江藤賢一郎は、学生運動をキッパリと止め、アメリカンフットボールの選手として活躍する一方、伯父・田中栄介の援助をうけてはいるが、大橋登美子の家庭教師をしながら小遣い銭を作っていた。やがて、賢一郎はフットボール部を退部、司法試験に専念した。登美子が短大に合格、合格祝いにと賢一郎をスキーに誘った。ゲレンデに着いた2人、まる