「ムーミン機関車」がお色直し−。JR東日本は8日、来月から来年1月にかけ上越線と信越線でさよなら運転を行う「EF55電気機関車」を大宮総合車両センター(さいたま市大宮区)で報道公開した。のんびりとした独特の容姿からアニメキャラクターの愛称が付いた人気者。車体外板を修繕した上で改めて塗装を施し、真新しい姿によみがえった。 愛らしいノーズ、つぶらな瞳、なまめかしいライン…。昨年9月に予定していた営業運転をコンプレッサーの故障で回避して以来、表舞台から姿を消していたEF55がピカピカになった。最後の花道を飾るため、大宮の車両工場で外板のへこみをパテで埋めて色を塗り直した。 EF55の所属先のJR東日本高崎支社の松橋賢一車務課長は約1カ月ぶり対面に「日に焼けたりして色あせていたのが、本当にきれいになって驚いた。高崎に帰ったら細かい所のお化粧をしてあげたい」と感無量の様子。パンタグラフを塗り直したり