大手書店チェーンの「丸善」(本社・東京)は28日、東京ディズニーランドにまつわるエピソードを集めたとされるベストセラー「最後のパレード」(中村克著)の販売を取りやめ、全国の系列約30店の店頭から撤去することを明らかにした。 同書は「小さな親切」運動本部のキャンペーン入賞作などを無断で引用していたことが判明し、版元のサンクチュアリ・パブリッシングは著作権法違反を認めて謝罪したが、自主回収は行っていない。 丸善は「(同書に)いろいろな問題があることが判明し、売り場から撤去することが適当だと判断した。最終的には返品も検討する」としている。 一方、版元のサンクチュアリ社が同書の返品に個別に応じ始めていることも同日、明らかになった。 同社は購入者からの電話での問い合わせに対し、「経緯を自社ホームページ上で公表しているが、それでも納得できない読者は返品してもらっていい」と回答。振込先の口座などを記し、