「インターネット・ビジネスをやるべきか否か。やるとすれば,どのようにすべきか」。さまざまなシナリオが企画担当者の頭の中で交錯する。ユーザー企業4社の実例を基に,この問いに対する回答を出すまでの過程を紹介する。基本は,インターネットを使って本業にどう貢献できるかを考え抜くことだ。本業を軽視すると,思わぬ落とし穴が待っている。 本記事は日経コンピュータの連載をほぼそのまま再掲したものです。初出から数年が経過しており現在とは状況が異なりますが、この記事で焦点を当てたITマネジメントの本質は今でも変わりません。 インターネット・ビジネスが話題になっている。新聞を開くと,「この波に乗り損ねると企業の存続にかかわる」という論調の記事が毎日のように載る。勢いに押されたのか,かなりの経営者がインターネットを使って自社の業務プロセスを改革しようと考え始めたようだ。経営者が取り組みだしたこと自体は非常に良いこ