ニューヨーク大学の著名な社会心理学者であるジョナサン・ハイト氏が、所属する主要な学術団体・Society for Personality and Social Psychology(パーソナリティと社会心理学会/SPSP)を退会する意思を表明しました。これは、SPSPの学会で発表する研究者に対し、「その研究がSPSPの反人種差別の目標達成にどう役立つのか」の説明が義務づけられたことを受けての決断とのことです。 When Truth and Social Justice Collide, Choose Truth https://www.chronicle.com/article/when-truth-and-social-justice-collide-choose-truth Haidt Quits Academic Society Due To Diversity Statement
インドのカースト差別問題の講演がGoogle社内の反対で中止。企画した社員は辞める2022.06.27 12:0035,994 satomi モディ政権下で勢いを増す右翼ヒンドゥーナショナリズムがアメリカで場外乱闘⁉ 各地の大学で、インドのカースト制度の研究イベントが脅迫や妨害に遭って教授たちが悲鳴を挙げているわけですが、まさかGoogle(グーグル)にまで火の手がおよぶとは…世界はひとつですね…。 カースト最下層に属するダリット出身者が渡米後も差別にさらされている実態を知り、偏りのないニュース配信に役立てようと、Google News人事マネジャーのTanuja Guptaさんが専門家によるトークを企画したら、「そんな差別はない」「むしろヒンドゥー差別ではないか」「分断を生むだけだ」と社内から猛反発が沸き起こって会社側が中止を決定。決定に抗議して会社を辞めてしまう事態となっていますよ。
アメリカ言語学会への公開書簡 日本でもよく知られた言語学者・認知科学者であるスティーブン・ピンカーをめぐって事件が起きた。 2020年7月初頭、アメリカ言語学会( Linguistic Society of America = LSA)に所属する会員たちから、同学会に所属するピンカーを、学会の「アカデミック・フェロー」および「メディア・エキスパート」の立場から除名することを請願する公開書簡が発表されたのである。この書簡には、博士課程の学生や助教授・教授を中心とした600名以上の会員たちの署名が付けられている。 公開書簡では、LSAが2020年6月に「人種的な正義」に関する声明を発表したことを受けて「ピンカーのこれまでの振る舞いはLSAの声明と矛盾するものである」と指摘されており、彼がLSAのフェローの地位にふさわしくない、と論じられている。ピンカーには差別の問題を軽視し続けてきた経緯があり
(C) Capcom USA アメリカ人が考える「格好良さ」を体現したガイル ストリートファイターシリーズの主要な登場人物の一人であるガイル。 日本を始め多くの国のファンにももちろん人気があるのですが、アメリカではなぜか別格扱いされています。主役級のリュウに匹敵するか、それ以上の人気を誇ります。 なぜガイルはアメリカで人気なのか、アメリカ文化史や社会史の観点から考察していきたいと思います。 なお、この記事はある程度ストリートファイターシリーズについて知っている前提で書きます。ストリートファイターシリーズやガイルについての基本的な説明は省いてお話しします。あらかじめご了承ください。 1. アメリカで主役級の扱いであるガイル ガイルがアメリカで人気で、主役級の扱いであることを皆が知ったのは1994年の映画「ストリートファイター」からではないかと思います。 この映画では、ジャン=クロード・ヴァン
前著『ヤバい社会学』が世界的ベストセラーとなった、コロンビア大学社会学教授のスディール・ヴェンカテッシュが、10年に及ぶニューヨークの地下経済の調査結果をまとめた『社会学者がニューヨークの地下経済に潜入してみた』が出版された。大都会の刺激的な闇ビジネスの内情を、本書の訳者・望月衛氏が解説する。 そして彼は何を見つけたか この本は『Floating City: A Rogue Sociologist Lost and Found in New York’s Underground Economy (The Penguin Press, 2013)』 の翻訳である。直訳すると『たゆたう街──はぐれ社会学者がニューヨークのアングラ経済で自分を見失い、そして見つけ出す』ぐらい。 著者のスディール・ヴェンカテッシュは社会学者で、経歴は断片的にこの本のあちこちに出てくる。
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ところで、この論文のCritical Pedagogyにどういう訳語をはめるかということだけでも、いささかやっかないところがある。この用語がアメリカの教育学で広く用いられるようになったのは、パウロ・フレイレに乗っかる形でヘンリ―・ジルーがこの用語を自分の著作におけるキーワードとして用いるようになったからだが、この背景には、アメリカの批判的教育研究におけるある種の象徴闘争(ブルデュー)があると言っていいように思う。どういうことか。 1970年代に学会にデビューし、批判的教育研究の第一人者となったアップルは、カリキュラム研究者curricularistとしてのアイデンティティを明確に持ち続けてきた。したがって、批判的教育研究は、批判的カリキュラム研究として始まったとも言える。この後に登場したのがジルーであり、ジルーは、デビュー当初はアップルを支持するような論調の業績をものしていたし、実際、その
■「真のエリートとは」を問う 実に挑発的な米国論だ。 貧困や格差に関する本なら山ほどある。しかし、過去50年間に及ぶ豊富なデータを駆使して著者が描き出すのは、もはや同じ米国人としての行動様式や価値をほとんど共有しない今日のエリート階級と労働者階級の絶望的なまでの「断絶」だ。 そのうえで「勤勉・正直・結婚・信仰」という「建国の美徳」を保持しているのはエリート階級であり、幸福の基軸を成す「家族・仕事・コミュニティ・信仰」においても優れているとする。 かたやその対極にあって米社会の伝統的美徳を蝕(むしば)んでいるのが増加の一途を辿(たど)る労働者階級だと結論づける。 これだけでも物議を醸すのに十分だが、保守派(リバタリアン)の論客である著者は、その是正のために政府が介入すべしという、ヨーロッパ型の福祉国家の前提にある人間観や世界観を徹底的に批判する。日本のリベラル派も一考する価値はありそうだ。
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