【グアム=志磨力】沖縄県の米軍普天間飛行場の移設先を検討する政府・与党の「沖縄基地問題検討委員会」の松野頼久官房副長官らが11日、米領グアムでカマチョ知事と会談した。 知事は社民党が主張するグアムへの移設について、「現行計画を超えた移転は受け入れがたい。グアムは小さな島で経済、土地に限界がある」と述べ、現行計画にある沖縄の米海兵隊員と家族ら計1万7000人を上回る規模の受け入れは困難との認識を示した。 会談には、社民党の阿部知子政審会長、国民新党の下地幹郎政調会長らが同席した。 阿部氏は会談後、記者団に「日本が道路や電気など社会資本整備でグアムに協力すれば、受け入れは可能だ」と述べ、なおグアムを社民党の移設案とする構えを崩さなかった。だが、下地氏は「グアムは不可能だとはっきりした」と明言した。 一行はこれに先立ち、アプラ港海軍基地やアンダーセン空軍基地などを視察した。