牛丼チェーン「すき家」仙台泉店のアルバイト従業員が、同店を経営する株式会社ゼンショーに残業代未払い分の支払いなどを求めて裁判をおこしていた問題で27日、会社側が従業員の請求額約99万円をすべて受諾しました。裁判は東京地裁で9月に結審の予定でしたが、それを待たずに従業員が勝利し、終了になりました。 訴えていたのは首都圏青年ユニオンに加入する福岡淳子さんら3人。2005年9月から翌年10月までの残業代と、店舗の売り上げ金紛失の立て替え分などの支払いを求めて08年4月に提訴しました。 裁判では、アルバイト従業員について労働契約ではなく業務委託契約だと主張する会社に、アルバイト側は会社に従属して働いていた労働者だと反論。裁判官も「時給で働く人間が業務委託契約と主張するのはいかがなものか」と論理矛盾を指摘する場面もありました。 また原告の一人が「店長」だったことから「管理監督者」であるかどうかも争点