伊藤さんはハンドルネーム「ito」で、1対1で対戦する格闘ゲーム「ギルティギア」のトーナメント戦に出場した。2回戦で敗れたが、敗者復活戦で勝ち上がり、各国の愛好家約100人の頂点に立った。 優勝者には賞金約300万円か大会シード権が贈られる規定で、伊藤さんはシード権を選んだ。「ただ強い相手に勝ちたいだけ。最新の情報を得るためにも有利に大会参加できるシードは魅力的だった」。サブイベントとして行われた格闘ゲーム「ブレイブルー」のトーナメント戦では無敗で優勝した。 伊藤さんは館林高卒。駿河台大(埼玉県)に進学後、格闘ゲームを本格的に始めた。当時は平均で1日4~6時間は没頭したという。国内のゲームセンター主催の大会だけでなく、米・ロサンゼルスや欧州に遠征し、好成績を収めた。これまでの実績が評価され、主催者側から同フェストに招待された。