世界各地を襲う異常気象や自然災害で気候危機の脅威が高まるなか、「宮脇方式」と呼ばれる日本発のミニ森林プロジェクトが海外にも広がっている。 【動画】世界が大注目の「宮脇方式」は何がそんなにスゴいのか? 宮脇方式を考案したのは、日本で植樹活動に長年取り組んできた植物生態学者の宮脇昭(みやわき・あきら)だ。ミニ森林と称されるとおり、植樹する場所は、都市部の空き地や学校の校庭、道路脇など、それほど広いスペースを必要としない。ただし重要なのは、その土地にもともとある在来種の苗木を何種類も混ぜ合わせて、密に植えること。 これにより、森の自然再生力が生かされ、短期間で育つうえに生物多様性の回復にもつながるという。 英紙「ガーディアン」も「宮脇方式は従来のやり方よりも成長が10倍速く、30倍密になり、生物多様性は100倍になるとされる」と報じ、こう続ける。 「そのような生態系は気候変動対策の目標を達成する