減り続ける「街の本屋」の魅力や、厳しい現状を伝えようと、東京都内の中小書店が加盟する東京都書店商業組合(千代田区)がPR動画を作り、ユーチューブの公式チャンネルに公開した。動画制作に携わった映画監督の篠原哲雄さん(60)は「本屋は本と人とをつないでいるもの。それぞれの本屋さんがおもしろく、印象的だった。ぜひ動画を見てほしい」と話す。(奥野斐) 中小書店を中心に組織する同組合の加盟店舗数は、1984年に1426店だったが、今年4月1日時点で277店と、ピークから8割減少した。組合によると、紙の雑誌と書籍の販売金額は90年代半ばの半分以下に縮小。電子書籍の普及が進み、街の本屋の収入の柱である雑誌の売り上げは最盛期の3分の1ほどまで減ったという。