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ブックマーク / note.com/obakeweb (4)

  • 見たこともない絵画を「美しい」と言ってなにがまずいのか|obakeweb

    タイトルは反語。以下では、まずくない、という話をする。 1 直面原理について私たちは、絵画や音楽映画や服や風景などについて、美的判断を下している。つまりは、「Xは美しい」「Yは醜い」といったことを考えたり言ったりしている。美的な観点からアイテムを評価しているのだ。あったかい服でもダサければ選ばないし、美しい風景なら苦労してでも見に行くという風に、美的判断は生活における選択を左右している。 美的判断というのは美学という学問のコアを成す主題(と言ってもよいだろう)だが、これをめぐっては強く支持されている原理がある。 直面原理[Acquaintance Principle] 直接の経験に基づくことなく、美的判断を下すことはできない。 その目で見てないならある絵画が優美かどうかは分からないし、その耳で聞いてないならある曲がかっこいいかどうかは分からない。読んだこともないのに『ユリシーズ』は壮大だ

    見たこともない絵画を「美しい」と言ってなにがまずいのか|obakeweb
    mugi-yama
    mugi-yama 2024/07/18
    美学ってなんも知らんので、見たこともない絵画を「美しい」と言ってまずくはないかもしれないけどそれにどういう意味があるの? って思っちゃう。
  • 『三体』がイマイチだったという話|obakeweb

    三体-ハヤカワ・オンライン 著 劉 慈欣 監 立原 透耶 訳 大森 望 訳 光吉 さくら 訳 ワン チャイ ISBN 978 www.hayakawa-online.co.jp 数年前、三田で中国文学のゼミに参加していたので、かねてより『三体』の名前は知っていた。めちゃめちゃ話題の中華SFがあるらしい、オバマも愛読しているらしい、日訳は誰が手掛けるんだろう、と。 具体的な数字は知らないが、昨年7月の発売以降、日でも相当売れているようだ。中文に身を置いていた人間からすると、中国小説がこのような売れ方をするのはまさに異例の事態だ。莫言が村上春樹を抑えてノーベル文学賞をとったときもこんなに騒がれていなかったし、閻連科がおもろいおもろいと言われていたときも、盛り上がっていたのは普段から海外文学に親しんでいた層であった。 というわけで、よほど面白いのだろうと思い、修論提出即三体をかましたわけだが

    『三体』がイマイチだったという話|obakeweb
    mugi-yama
    mugi-yama 2023/12/08
    つまらんという感想はいいんだけど、なんで「ネット小説を揶揄する意図はない」なんて予防線はっちゃうんだろう。明らかに下に見てるし、それでかまわんと思うのだけど
  • 映画を倍速で見ることのなにがわるいのか|obakeweb

    以下は2020年3月に書いたまま放置していたドラフトだ。ちょうど『現代ビジネス』で同じ話題を扱った記事がバズっていたので、この機に多少手を加え、成仏させておく。 上の記事で問題視されている「「10秒飛ばし」で観る」「1.5倍速で観る」のうち、私は後者のみを擁護するつもりだ。「10秒飛ばし」を含む鑑賞は、あとで論じる「回復可能な鑑賞」に該当しないと考えられる点で、私にとっても「わるい」鑑賞である。よってそちらは問題とせず、倍速鑑賞のみを問題とする。 また、上の記事はこれら不適切な鑑賞がはびこっている原因に関して「①作品が多すぎること」「②コスパが求められていること」などを指摘しているが、社会的な風潮の分析も稿の関心事ではない。稿が問題とするのは、「映画を倍速で見ることのなにがわるいのか」という美学的問いのみである。 ―――――――――― 映画を倍速で見ることのなにがわるいのか タイトルは

    映画を倍速で見ることのなにがわるいのか|obakeweb
    mugi-yama
    mugi-yama 2021/03/30
    作品によるんじゃないかなあ。極端な話「聾者の視線」の映画版(があるのか知らんけど)を20倍速で見ても、何が面白いのか分からんでしょ/なんか予防線張りまくりで読んでて草臥れたわ
  • 分析美学者から見たポストモダニズム|obakeweb

    こんにちは、ポストモダンおちょくる芸人です。 分析vs大陸のいがみ合いが三度の飯より好きなのですが、ラウトレッジ・美学コンパニオンに「ポストモダニズム(postmodernism)」の項目があったのでかんたんに紹介。 書いているのはDavid Novitzという南アフリカ出身の美学者。描写の哲学やフィクション論で注目すべき仕事をしていた人だが、がんで若くして亡くなっている。 後で述べる通り、そこまで情報量のある論文ではないですが、英語圏の哲学・美学において、フレンチ・セオリーやポストモダニズムがどう扱われているのか関心があったため、読んでみました。 以下レジュメ。 ----------✂---------- 1.ざっくりした歴史■啓蒙思想と近代哲学(16〜17世紀) 王、教会、封建制、貴族制が支配する中世から、個人の理性が重視される近代へ。 数学や論理や実証を通して、誰でも世界について正し

    分析美学者から見たポストモダニズム|obakeweb
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