5月14日、文学部新館第3講義室にて「広河隆一講演会」(主催/人間環境学研究科 岡真理研究室)が開催された。昨年12月に起こったイスラエルによるガザ空爆に関して、パレスチナ問題の根底にあるものは何かを考えるために行なわれたものである。広河氏は40年近くに渡りパレスチナ問題を追ってきたフォトジャーナリスト。まず広河氏のこれまで記録してきた映像の集大成とも言える作品「NAKBAアーカイブス版」のうち「序章」にあたる部分の上映が行なわれた。 続いて第3次中東戦争のあと占領下のエルサレムで自分にむかって引きつった笑顔で白旗を振るパレスチナ人の少年を見て、この問題に自分は無関係ではないと感じさせられた話や、ある老人に「今ではなくなぜ一ヶ月前に来なかったんだ!」と詰め寄られた経験(老人の息子は一ヶ月前イスラエル兵に射殺されたのだった。しかし兵士も外国人ジャーナリストがいる前では、体面を気にしてそこまで
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