デジタルの普及とインターネットオークションの一般化の影響か、昔はプロしかやらなかったような“ブツ撮り”を自分でやる人が増えている。どうせ撮るなら、被写体がよりよく見えるように撮りたい、ということで、ここ数年の間にできた新しい写真用品が“簡易スタジオ”という製品ジャンル。 従来はブツ撮りというと、中判カメラとポラロイドバック、ストロボか写真電球と高価な撮影台を用意して行なっていた。露出計を使って光が回るようにストロボやライトをセットし、あらかじめポラロイドバックで完成する写真のイメージを確認しながら……と、ひとつの商品写真を撮るにも大変な手間がかかった。 ところがデジタルでは、液晶モニターで撮影画像が確認できること、ホワイトバランスの調整により、光源の色味を気にしなくていいことなどのメリットがある。そこで、組み立て式の簡易スタジオによって光が回るようにセットすれば、簡単にプロのようなブツ撮り