からだは「サーカディアンリズム」といって、ほぼ24時間の「体内時計」と、数十分までの感覚である「インターバルタイマー」の2つでコントロールされています。 24時間の体内時間はからだの健康を守っていくのに非常に重要ですし、インターバルタイマーは日常の中で知らず知らずのうちに使っている時間感覚です。この2つの体内時計は脳の中にあります。だから時間感覚も脳の重要な機能なのです。 いやなことは長く感じ、楽しいことは短いというのは、インターバルタイマーの働きです。仕事でも日常の会話でも、タイミングは非常に大切です。タイミングが悪いだけで「能力がない」と思われたり、相手に嫌われてしまうこともあります。 24時間のサーカディアンリズムは、実際には25時間に近いので、朝起きて、朝日を浴びたり、青空を見ることで、毎日24時間にリセットする必要があります。それがホルモンなどの分泌の時間と関係してくるので
子どもの頃、歯医者さんで治療してもらった虫歯。「神経もとったので虫歯になるはずはない」などと勘違いしている人もいるかも知れないが、実はこうした治療済みの歯こそ、大人で虫歯になるリスクが高い要注意の歯なのだ。 虫歯は、甘いお菓子やジュースが好きな子どもの病気というイメージがあるが、大人にも多くみられる。むしろ最近は、フッ素入り歯磨き剤の普及などで子どもの虫歯は減少しているのに対し、大人では虫歯の有病率が逆に増えていることを示すデータもあるくらいだ(参考記事:20歳以上が約15%もいる「風しん」)。 歯周病と同様、虫歯も「歯垢(しこう)」が原因となって起こる。我々の口の中にはたくさんの種類の細菌がいるが、これらの細菌がかたまりになって歯にくっついたものが歯垢だ。歯垢中に含まれる虫歯菌は、口の中に入ってきた糖を糧に繁殖するが、そのときに酸をつくる。この酸が、歯の表面のエナメル質、さらには内側
残業続きで、疲れがたまっていたある日、背中にチクチクするような痛みを感じた。その後、数日経って、風呂場の鏡に映った自分の背中を見たら、何と赤みを伴った水疱(水ぶくれ)が帯状にできていた──。 こういう症状が現れたら、それは「帯状疱疹」の可能性がある。帯状疱疹は、子供のころにかかった「水ぼうそう」と同じウイルスが原因となって起こる病気だ。水ぼうそうは、一度かかると、二度とかからないとされるが、ストレスや睡眠不足になると、帯状疱疹として再び発症することがあるというのだ。 水ぼうそうは、「水痘・帯状疱疹ウイルス」というウイルスに感染することで発症する。水ぼうそうに一度かかると、体の免疫がその水痘・帯状疱疹ウイルスの活動を抑えるように働くようになる。二度と水ぼうそうにかからないのは、そのためだ。 しかし、水痘・帯状疱疹ウイルスは、水ぼうそうが治っても体の中で根絶されたわけではなく、人の神経の
はしか(麻しん)は、ウイルスの感染によって起こる小児期の代表的な感染症の1つ。この病気は、これまで大人がかかるケースはまれと考えられてきた。ところが最近、はしかにかかった成人患者の報告例が増えているとして、注目されている。 はしかは、大人がかかると重症化することが多いといわれている点も見逃せない。はしかを軽い病気と思っている人は少なくないかもしれないが、実は日本でも50年前には、子どもを中心に毎年数千人規模の死亡者が出ていた。今でも、毎年数十人もの子どもが、重い合併症を起こして死亡しているほど怖い感染症なのだ。 はしかが怖いのは、ウイルスが体の免疫系の中心となるリンパ球などで主に増殖するため、一時的な免疫不全とも言える状態になってしまうこと。このため、肺炎や脳炎といった、重い合併症を起こすことがあり、これがはしかによる死亡の大きな原因となっている。麻痺など、神経系に重い後遺症が残ること
2月14日のバレンタインデーを控え、コンビニエンスストアやデパートで、バレンタイン商戦が本格化してきた。バレンタインデーといえば、やはり「チョコレート」。最近は、お菓子としてだけでなく、カカオに含まれるさまざまな成分の健康効果にも注目が集まっている。 例えば、チョコレートに含まれるポリフェノールやカフェインなどには“ダイエット効果”があるとされており(参考記事:コーヒーは脂肪を燃やして肥満を防ぐ!?)、ギャバ(GABA;γ-アミノ酪酸)には、不眠やイライラを改善する効果があると言われている(参考記事:精神的ストレスに注目のアミノ酸“ギャバ”)。 一方で、チョコレートは食べ過ぎると虫歯になりやすいというイメージを持っている人も少なくないだろう。ところが最近の研究報告によると、チョコレートには逆に虫歯を予防する効果があることが分かったというから驚きだ。 これは、明治製菓と日本大学松戸歯学
第17回 時速500kmの未来列車“エアロ・トレイン”に注目せよ! ~リニア・モーターカーより安全性、コストで有利~ 地球環境問題評論家 船瀬 俊介氏 2006年1月30日 東京―大阪間を浮上走行で1時間 速度は新幹線の2倍、時速はリニアモーターカー並みの500kmで、消費電力は新幹線の3分の1以下。まさに、夢の未来列車、それが“エアロ・トレイン”だ。 その姿は、列車というより飛行機。ボディ両脇についたプロペラで加速、空中に浮上して超高速で“飛翔”する。その仕組みは飛行機と同じだ。 翼に発生した「揚力」で列車は浮上する。さらに翼と地面の間に空気が高速で流れると「地面効果」と呼ばれる反発力が発生。「揚力」に加え、このエアクッション作用で速いスピードでの浮上走行が可能となる。 車体を浮上させる点はリニア・モーターカーも同じだ。リニアは強烈な磁気反発力で浮かせているが、有害電磁波を
荏原実業は2006年1月30日、被験者に触れることなく体温の測定ができる医療用非接触式体温計「サーモフォーカス」を発表した。赤外線を利用するもので、SARSや鳥インフルエンザなどの感染症の接触感染リスクを軽減できるという。価格は2万5000円。2月1日発売。 イタリアTechnimed(テクニメッド)社の製品で、人体の発熱によって発生する赤外線を検出して換算表示する。本体から出る光の焦点を額に合わせてボタンを押すと、約3秒で測定できる。精度は±0.2度以内。単4形乾電池4本で約1万回(1日30回使用で1年間)の測定ができる。 本体は懐中電灯型で表示部も一体。大きさは長さ15.6cm、重さは約99g。病院やクリニックのほか、学校、幼稚園、保育園、ホテルなどの施設向けに販売する。同社の国内外のメーカーとの提携による製品の第一弾で、2006年度5万個、2008年度20万個の販売を見込んでいる。
“安全”な食べ物を食べたい。だから野菜や果物は無農薬のものを選ぶ──。健康への関心が高い人の中には、こういった主義の人も少なくないのではないだろうか。農薬は、害虫や伝染病などの被害から植物を守る強力な化学薬品。そのような薬剤を使って育てられた果物や野菜に農薬が残留している可能性は、もちろんゼロではない。 しかし、無農薬だからといって安全と本当に言い切れるだろうか? 実は、無農薬で育てた果物や野菜の方が、農薬を使って育てたものよりも、人が食べた場合にアレルギー症状を引き起こしやすい物質が多く含まれているという研究結果があるのだ。 この研究結果を報告したのは、近畿大学農学部講師の森山達哉氏らのグループ。一般に、果物や野菜によるアレルギーの原因となるのは、広く植物に含まれる「感染特異的たんぱく質」と呼ばれる物質だ。 我々が食べる果物や野菜には、カビや虫などの被害から植物自身を守る“免疫”の
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