【前回のあらすじ】 一つ目小僧は越後の大入道に家督を譲られ、今入道と名乗って諸国化け修行に出ます。 一方、丹波のヒヒは見越入道を養子に迎え、今入道に一泡吹かせるように命じます。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 大昔化物双紙 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (7ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 今入道、つく/゛\と思ひけるは、 「化けの里には多《おふ》くの化け物ゝ入り込む所なれば、此の里に入り込ミ、化け修行せん」 と、毎夜《まいや》/\、通ひけるが、此の頃の突き出し、新屋《しんや》の毛女郎《けぢよらう》と深く馴《な》れ初《そ》めける。 狒《ひ》ゝが養子の見越入道ハ、毛女良が突き出しのその日より、色/\心を尽くし、手に入れんとしけれども、一向得心無ければ、「如何《いか》なる訳《わけ》やらん」と思いけるに、毛女
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