2016 - 06 - 04 ゲイの私は家族へのカミングアウトをいつするべきなのか。 LGBT 雑記 両親の寝室にある大きな化粧台。 そこに広がるキラキラと光る口紅やコンパクトたち。 こっそり使おうと思って近づいたけれど、使い方が分からない。 遠くから母が近づいてくる足音が聞こえる。 私は口紅を押し付け、ファンデーションを思い切り顔に叩いた。 鏡に映る私はファンデーションの粉まみれになった小さなおばけ。 口紅を先につけてしまったからだろう。 ファンデーションが唇について、母のように綺麗な真っ赤な唇にはならなかった。 寝室に入ってきた母は私を見て少し驚いたけれど、決して怒りはしなかった。 口についたファンデーションを拭い取り、口紅を綺麗に塗り直してくれた。 私が5歳の時だった。 小さいころから女の子の持つものに興味が湧いた。 保育園で男の子がウルトラマンや仮面ライダーのお面を嬉しそうについけ