つい最近まで、バラク・オバマ氏の魅力に取り付かれた人々にとって、彼はジョン・F・ケネディ大統領の洗練を身にまとい、フランクリン・ルーズベルト大統領の歴史的任務を携えて国家救済に乗り出していた。ところが今、民主党ストラテジストのロバート・シュルム氏がオバマ氏を例えるのは、不幸な末路を迎えたリンドン・ジョンソン大統領だ。シュルム氏は先月、雑誌「ウィーク」でこう書いた。「ジョンソン大統領は、米国民との精神的なつながりを保つことなく、(彼を2期目の)大統領選不出馬に追い込んだ戦争拡大を選択した」 オバマ大統領は今、途切れた国民との絆についても、アフガニスタンでの戦争についても、党に積極的に売り込まず、あきらめることもしていない。今は、大統領にとって困惑の時だ。彼の政治的凋落は、数年前の台頭時と同じくらいあっという間だった。2006年、そしてもちろん08年、彼は政界の寵児だった。しかし今、彼は中間