いくぶん曇っていて、今日はやや涼しくて、ありがたい。意気揚々と外出、テクテクと四谷界隈に出て、通りがかりのコーヒーショップでひと休み。読みさしのままかばんに入れっぱなしだった、イプセン/原千代海訳『幽霊』(岩波文庫)を読み終えたところで、スクッと立ち上がって、上智大学の裏手からホテルニューオータニの建物に入る。ホテルのなかをクネクネとめぐりつつ、美術館へと向かう。 《画家 岸田劉生の軌跡 油彩画、装丁画、水彩画などを中心に》なる展覧会を見物する。岸田劉生といえば、2001年4月に鎌倉の近代美術館での展覧会がとてもよい思い出で、今でも折にふれ当時の図録を眺めているのだけれども、今回のニューオータニでの展示は、コンパクトながらも劉生の軌跡が網羅されている格好で、たいへん満喫。劉生に開眼した2001年4月の鎌倉の近代美術館での濃密な時間がよみがえってきたような感じで、思っていた以上の至福だった。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く