中谷美紀『オーストリア滞在記』(2021)幻冬舎文庫 ドイツ人男性と結婚し、想像もしなかったオーストリアでの田舎暮らしが始まった。朝は、掃除と洗濯。午後には買い物に。当初はお肉屋さんに行くも注文が伝わらず、動物の鳴き真似をしたことも。晴れた日には、自らスコップを握り、汗だくになっての庭造り。慣れないドイツ語の学習には四苦八苦。女優・中谷美紀のかけがえのない日常を綴った日記エッセイ。 オーストリア、ザルツブルクにて中谷さんが過ごされた約三か月間の暮らしを読むエッセイ。 中谷さんの旦那さんは、ドイツ人でありウィーンフィルハーモニーのヴィオラ奏者ティロ・フィフナー氏。 コロナが世界的に騒がれ始めたころ、旦那さんの迎えにより自然豊かなザルツブルクに飛び、家事に、ドイツ語の勉強に、子育てにと多忙な日々を過ごす。 ◇庭仕事とお料理への情熱 ザルツブルクには広大な自然がある。 山があり、川がある。そして
