ジミー・ウォングが亡くなった。おそらく出演作は4、5本しか観てなくて熱心なファンにはほど遠いのだが、『片腕ドラゴン』(71)がとにかく大好きで、あの腕が飛ぶシーンは何度観てもおおおと声が出るし、火鉢(だっけ?)に腕を突っ込んで鍛える意味不明なトレーニングシーンはテンションも音楽もサイコーすぎる。唐突な終劇も実に潔い。 続編の『片腕カンフー対空とぶギロチン』(75)が『キル・ビル』(03)効果でバカ映画として知られるようになったが、いや『片腕ドラゴン』はあんな悪ふざけで冗長なバカ映画じゃないぞ!本気の超ハイテンションなバカ映画だぞ!と拡声器を持って叫びたいくらい『片腕ドラゴン』が好きだ。 ジミー・ウォングといえば黒社会、というイメージもつきまとう。イメージというか、実際に黒社会とのつながりで有名な人である。 確か2004年くらいに来日して、取材する機会があったのだが、宣伝側からは前もって「ど