レオナルド・ダビンチ(1452~1519)の未完の大壁画「アンギアーリの戦い」の下絵の可能性がある絵画が70年ぶりにイタリアに戻り、真作かどうか議論を巻き起こしている。イタリア政府に寄贈したのは、東京都八王子市の東京富士美術館。15年間にわたり、日本国内で眠っていた。 ルネサンス絵画で知られるイタリア・フィレンツェのウフィツィ美術館で25日、ダビンチの企画展が始まった。展示の目玉は日本の国宝に相当する「重要作品」とされる一枚の絵だ。 この絵は「タボラ・ドーリア」(ドーリア家の板絵)で、縦86センチ、横115センチ。ポプラの木板に油彩で、剣を振り上げる兵士や馬の姿が描かれている。