米Gartnerは2011年8月25日(現地時間)、Steve Jobs氏がAppleのCEOを退任すると発表した(関連記事)ことにともない、その影響を分析したレポートを発表した。 アナリストはJobs氏退任の影響をどう見るのか。「短期的には急激な変化はない」(ガートナー ジャパン リサーチ部門 コミュニケーションズ モバイル/ワイヤレス担当 アナリスト 佐藤篤郎氏)というのがGartnerの予測だ。と同時に「長期的にはJobs氏のビジョンや力を必要とする場面も出てくる可能もある」とも言う。 影響はないとするその理由は何か。将来、Appleが直面する可能性のある危機とはどのようなものか。以下、レポートの抄訳を掲載する。 <分析> Jobs氏とAppleを別のものとして考えることは難しい。Jobs氏は同社の共同設立者であり、最も成功した製品の多くを開発した人物である。製品の詳細だけでなく全体