100年を超える“Tele-Vision”(遠見機)の歴史は、常に「新しいものを見たい」「まだ見ぬ世界を目にしたい」という好奇心が前進の原動力だった。それは現代も変わらず、テレビの現場は常に新たな世界を追い求め続けている。麻倉怜士氏のmiptvリポート後編は、そのような好奇心と探究心を技術と発想でカタチにする話題が満載。HDR(ハイダイナミックレンジ)、VR(バーチャルリアリティー)、8Kといった最先端技術と、世界中のテレビマンたちの知恵とアイデアが、発見しつくされた世界に新しい驚きの景色をもたらす。 麻倉氏:後編はHDRの進化に関するお話から始めましょう。HDRの流れが本格化して2年が経ち、活用シーンも増えてきてHDRならではの表現を見せるというところも出てきました。 NHKでは今年制作する4Kの28番組は全てHLG(Hybrid Log-Gamma)のHDRで制作とアナウンスをしていま