政府関係者によれば、内閣官房と宮内庁の事務方による「勉強会」が最近になって政府内に設置され、「女性宮家」の創設についての検討が行われている。 「女性皇族が、結婚後も皇室に残る」ことを意味する女性宮家創設は、皇統の安定的な維持を図る上でメリットがある。ただ、「男系」が守られてきた皇位継承の歴史を踏まえた慎重論は根強く、国民の理解を得られるかが課題となる。 「女性宮家」に関する政府の発言が目立つ背景には、5歳の誕生日を9月に迎えた秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまが公務を中心的に担うようになられる数十年後に、悠仁さまをサポートされる皇族方の大幅な減少が想定されることがある。現在、男性の皇族方は、悠仁さまの同世代がいらっしゃらないばかりでなく、10歳代~30歳代もおられない。一方、女性皇族方をみると、現在の未婚の8人のうち、皇太子ご夫妻の長女、敬宮愛子さまと秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまを除く6人はいず