介護の現場で深刻な人手不足が続く中、昨年度(平成28年度)に介護福祉士の国家試験に合格した人は、前の年より4割近く減少しておよそ5万5000人となりました。厚生労働省は受験に必要な要件を加えたことで、受験者が大幅に減ったと分析しています。 また、受験した人は、全国で合わせて7万6323人と、前の年の半分に減ったということです。 厚生労働省は、介護福祉士の質を向上させるため、受験する人に3年以上の実務経験に加え、450時間の研修を義務づけたことが背景にあると分析したうえで、「超高齢社会を迎え、介護の現場では専門的な知識をもった介護福祉士の役割がますます重要になっているので、積極的に受験してほしい」と呼びかけています。