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ブックマーク / synodos.jp (58)

  • インバウンド需要は、なぜ日本の対中脆弱性を高めるのか――安倍政権の安保政策を振り返る(4)/山﨑周 - SYNODOS

    インバウンド需要は、なぜ日の対中脆弱性を高めるのか――安倍政権の安保政策を振り返る(4) 山﨑周 国際政治学、中国の外交・安全保障政策 国際 #安全保障をみるプリズム はじめに 中国がらみの安全保障問題というと、日中関係の文脈では尖閣諸島の話がすぐに思い浮かぶ。しかし、じつは経済的な問題、とくにインバウンド需要も、日の対中脆弱性を著しく高める安全保障上の課題だ。 外国人観光客を対象としたインバウンド需要の活性化や、外国人労働者の受け入れ拡大が象徴する通り、中国を主とした他国への人的依存が急速に深まるようになってきた。また、2020年に入ってからの新型コロナウイルス感染拡大は、観光業界を主に、中国人観光客の来日を見込んだインバウンド需要が、非常事態や有事に際して最初に商業的な打撃を受けることを露呈させた。 以下で論じるように、第2次安倍政権下で進行した日の経済および社会面での中国を含め

    インバウンド需要は、なぜ日本の対中脆弱性を高めるのか――安倍政権の安保政策を振り返る(4)/山﨑周 - SYNODOS
    myogab
    myogab 2021/06/14
    インバウンド勢はある意味で国内に抱える「人質」という側面もあるのだが、交渉に使うには安全に拘束できる体制が必要だろうに、そういった準備も無い。在ればコロナ禍の検疫では十分な隔離に活用できていたはずで…
  • なぜ日本に社会民主主義は根付かないのか?/近藤康史 - SYNODOS

    筆者は以前に、『深まる社会民主主義のジレンマ』というタイトルで、近年のヨーロッパ各国における社会民主主義政党の状況について考える論考を寄稿した(2019年3月26日公開)。今回はそこでの議論も踏まえ、その続編として「日における社会民主主義」について考えてみたい。 現在において「日の社会民主主義」を考える場合、まず思いつくのは、かつての日社会党の系譜を受け継ぐ社会民主党の存在であろう。しかし直近の参議院選挙(2019年7月)で社会民主党は比例区にて得票率2.09%で、かろうじて1議席を獲得するにとどまった。この選挙で話題となったれいわ新撰組と比べても得票数は半分以下である。また、同じく話題となったNHKから国民を守る会を、比例区ではかろうじて上回ったものの、その差は6万票程度、得票率にして0.12%の差であった。 もちろん、社会民主党だけが社会民主主義を体現する政党というわけではないだ

    なぜ日本に社会民主主義は根付かないのか?/近藤康史 - SYNODOS
    myogab
    myogab 2020/06/03
    まあ、かつて「日本は世界一成功した社会主義国」だとか揶揄されたように、そのイデオロギーがある種「あたりまえ」に成り過ぎた結果、あえて主張せずとも共有された価値観だと「錯誤」してるからだろな。ま誤認だが
  • ネットは社会を分断しない――ネット草創期の人々の期待は実現しつつある/田中辰雄 - SYNODOS

    インターネット草創期の人々は、ネットは人々の相互理解を進め、世の中を良くすると期待していた。時間と空間を超えて多くの人が意見交換すれば、無知と偏見が解消され、世界はよくなっていくだろう、と。しかし、今日、ネットで我々が目にするのは、罵倒と中傷ばかりの荒れ果てた世界である。相互理解に資する建設的な会話はほとんど見られない。ネトウヨ、パヨクという侮蔑語が示すように、人々は相反する二つの陣営に分断され、果てしなく攻撃しあっているように見える。 ネットとはそういうものだという、あきらめに似た見解もひろがってきた。人間にはもともと自分と似た考えの人や記事を選ぶ傾向があり、それは「選択的接触」と呼ばれている。ネットでは情報の取捨選択が自由にできるため、この選択的接触が非常に強まる。自分と同じ意見の人をツイッターでフォローし、フェイスブックで友人になり、自分と似た見解のブログを読めば、接する情報は自分の

    ネットは社会を分断しない――ネット草創期の人々の期待は実現しつつある/田中辰雄 - SYNODOS
    myogab
    myogab 2020/01/07
    対立の顕在化は分断の証ではない。シームレスに繋がっている。喩えるなら気象…寒気と暖気は容易には混ざらずぶつかれば前線に伴う雷雨が生じるが、裏を回ればなだらかな変化で境目は無い。そんなイメージ。
  • 大災害時の避難所運営をどうするか?/安井清孝 / 福島県立医科大学放射線健康管理学講座 - SYNODOS

    近年、大地震だけでなく、豪雨や台風による災害が頻繁になってきています。もし個人で対処できる範囲を超えるような大災害が発生した場合、どのようにしてサバイバルしたらよいのでしょうか。災害前の準備から発生後1週間程度をどう乗り切るかという視点で考えてみたいと思います。 災害後の避難生活であなたを守るのは、自助・共助・公助ですが、そのうち発災直後、とくに重要なのが自助・共助です。自助・共助を機能させるためには、災害が起こる前から準備しておくことが大切です。 防災準備のポイントは、(1)避難セットの準備、(2)避難所と避難経路、災害備蓄の確認、(3)コミュニティの再評価の3点です。 (1)避難セットの準備 避難セットとして、緊急時に必要になる数日ぶんの飲物と様々な物資の入ったセットが市販されているので、これを機にぜひ確認して下さい。それに加えて、短期の生活資金や携帯電話のバッテリーを入れておくとよ

    大災害時の避難所運営をどうするか?/安井清孝 / 福島県立医科大学放射線健康管理学講座 - SYNODOS
    myogab
    myogab 2019/10/26
    運動会に避難訓練と復旧作業を競技として組込み馴れておく。社会科学習として避難所生活の体験。祭などの年中行事に避難所を使いそこへ集まる事に慣らす。警報の不発で避難を損だと思わせない手当て等を用意…等々
  • 「保守/リベラル」という図式ははたして有効か/山本昭宏 - SYNODOS

    「行き過ぎた格差やそれを背景にした不平等を是正し、差別をなくし、多様な価値観を認め合える社会に――」 このような意見は「保守」だろうか? それとも「リベラル」だろうか? 多くの人は「リベラル」だと答えるかもしれない。しかし、「保守」を自認する人も、上記のような意見を否定はしない。むしろ積極的に掲げる向きさえある。 そうであるがゆえに、保守政党を自認する自民党の政策が、一見すると「リベラル」にみえるということも起こる。幼児教育の無償化、企業に対する賃上げ要請、女性活躍。これらを掲げてきた安倍首相は、一年前に「私がやっていることは、かなりリベラルなんだよ」と口にしたと伝えられた(『朝日新聞』朝刊、2017年12月26日)。 なるほど、消費増税による再配分を進めている姿は、「大きな政府」を志向する社会民主主義的な方向性にみえる(生活保護費は段階的に削減されているため、実際は違うが)。そもそも、対

    「保守/リベラル」という図式ははたして有効か/山本昭宏 - SYNODOS
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    myogab 2019/02/17
    党派性で対立構造を扱うから実態と共に意味が変遷し無意味になる。故に、ただ「今」を常に基準にすればいい。現状において、この格差は縮小させるべき(左)か、更に大企業優遇で競争力に賭ける(右)かの様に…。
  • 消費増税をめぐる「総括的検証」――消費の停滞についてどのように理解するか/中里透 - SYNODOS

    消費税率が8%に引き上げられて4年が経過した。2014年4月の増税は財政収支の改善に一定の役割を果たしたが、その反面、消費の大幅な落ち込みを通じて景気や物価の動向にマイナスの影響をもたらした。こうした中、19年10月には再増税(消費税率の10%への引き上げ)が予定されており、その実施・延期の決定が今秋にも行われるものと見込まれる。増税実施の可否を判断するに当たっては、14年4月の増税が景気や物価の動向にどのような影響を与えたのかをつぶさに点検することが欠かせない。 そこで、稿ではこの作業の一環として、消費税率引き上げが家計消費に与えた影響について、さまざまなデータをもとに検証を試みることとしたい。 稿の主たるメッセージは、 (1)消費の停滞を、社会保障に関する将来不安や潜在成長率の低下などの構造的要因に求める見方は、実際のデータとの整合性が確保されない。 (2)実質消費の動向は実質所得

    消費増税をめぐる「総括的検証」――消費の停滞についてどのように理解するか/中里透 - SYNODOS
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    myogab 2018/04/17
    無税と人頭税の狭間で…
  • 歴史修正主義と「言語ゲーム」――学術の力を信じるために/『歴史修正主義とサブカルチャー』著者、倉橋耕平氏インタビュー - SYNODOS

    歴史修正主義と「言語ゲーム」――学術の力を信じるために 『歴史修正主義とサブカルチャー』著者、倉橋耕平氏インタビュー 情報 #「新しいリベラル」を構想するために 90年代に現れた歴史修正主義的言説。多くの学術的な批判がなされてきたが、一向に収束する気配はなく、インターネット時代になってますます広く深く蔓延している。なぜ、学術は無力にみえるのか? あるいは、まだ学術の力を信じることはできるのか? 『歴史修正主義とサブカルチャー』の著者、倉橋耕平氏に話を伺った。(聞き手・構成/芹沢一也) ――最初に書のコンセプトを教えてください。 今国会で財務省の公文書改ざんが話題になっていますが、あれこそまさに「歴史修正主義(=歴史否定論)」の系譜にある思考です。私が今回ので問題にしていることの根幹というか、その最悪の事態がいままさに目の前で起こっている。歴史を恣意的に歪めることは、事実を歪めることです

    歴史修正主義と「言語ゲーム」――学術の力を信じるために/『歴史修正主義とサブカルチャー』著者、倉橋耕平氏インタビュー - SYNODOS
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    myogab 2018/04/16
    トンデモを同じ土俵に上げる詐術と言えば「TVタックル」を思い浮かべるな。当初国会からも警戒されてたが、その手法を政治家が吸収し始めたのが'90年代末頃からって印象。
  • 「お任せ」の政治から脱却するために――革新自治体という経験から学べること/『革新自治体』著者、岡田一郎氏インタビュー - SYNODOS

    「お任せ」の政治から脱却するために――革新自治体という経験から学べること 『革新自治体』著者、岡田一郎氏インタビュー 政治 #「新しいリベラル」を構想するために 55年体制下の「革新」と「保守」 ――日は革新自治体についてお伺いしたいのですが、「革新」といっても意味がわからない読者も多いかと思います。そこで最初に、そもそも革新とは何だったのか、ご説明いただけますでしょうか。 かつて55年体制の時代がありました。自由民主党(自民党)が成立し、日社会党(社会党)が再統一した1955年から、自民党が初めて下野した1993年までですね。そこでは、現在の資主義体制に変革を加え、社会主義的な体制を目指す政党が「革新」政党と呼ばれました。対して、現在の体制を維持することを目的とした自民党は、保守政党と呼ばれました。 ――社会党と共産党とが革新と呼ばれた、という理解でよいでしょうか? いえ、社会党や

    「お任せ」の政治から脱却するために――革新自治体という経験から学べること/『革新自治体』著者、岡田一郎氏インタビュー - SYNODOS
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    myogab 2018/04/09
    革新勢力が環境・福祉で成果を上げられた~というのは、どちらも共にその行いの継続として保守(永続性)に至る道筋に沿っていたからだろう。そして環境保護(保守)の段階となれば、その活動は革新と呼び難くなる。
  • 自民党が圧勝。立民が野党第1党に〜総選挙の結果から見えてくるもの/小林良彰×南野森×荻上チキ - SYNODOS

    衆議院議席の75%を獲得して、自公の圧勝に終わった先日の総選挙。一方で、得票率でみると、その結果はちょっと違って見えてくる。議席率と得票率のずれから見る小選挙区制の問題、そして、今回の自公の勝利の背景にある、政局と選挙戦略について、専門家の方々に伺いました。2017年10 月23日放送TBSラジオ荻上チキ Session-22「自民党が圧勝。立民が野党第1党に〜総選挙の結果から見えてくるもの」より抄録。(構成/増田穂) ■ 荻上チキ Session-22とは TBSラジオほか各局で平日22時〜生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などなど柔軟に形式を変化させながら、番組を作って行きます。あなたもぜひこのセッションに参加してくださ

    自民党が圧勝。立民が野党第1党に〜総選挙の結果から見えてくるもの/小林良彰×南野森×荻上チキ - SYNODOS
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    myogab 2017/12/04
    政党助成金を議員数ではなく選挙の得票数で分配することにすれば、死票も全くの無駄ではなくなるし、落選中とて一定程度の活動は継続できる。得票率でなく数なのは、投票率を上げさせるため。
  • 二大政党制の国イギリスは日本政治のモデルなのか?/『分解するイギリス』著者、近藤康史氏インタビュー - SYNODOS

    1990年代の政治改革以来、日はイギリスのような政権交代のある二大政党制を目指してきた。しかし、当のイギリスで二大政党制が足元から揺らいでいる。かつて世界で「民主主義のモデル」として賞讃されたイギリス政治に、いま何が起こっているのか?『分解するイギリス』著者、近藤康史氏に話を伺った。(聞き手・構成 / 芹沢一也) ――「イギリス政治は分解しつつある」。とても刺激的な主張ですが、まずは分解する前のイギリス政治について教えていただけますか。 おそらく日の人々にとっても、もっともなじみのあるイギリスの制度的特徴は、「二大政党制」ではないでしょうか。とくに戦後しばらくは、保守党と労働党という二大政党が、議会の議席のほとんどを占める状況が続きましたから。 この二大政党制を生み出した要因の一つが、小選挙区制という選挙制度です。各選挙区から一人ずつしか当選しないというこの選挙制度が、二つの大きな政党

    二大政党制の国イギリスは日本政治のモデルなのか?/『分解するイギリス』著者、近藤康史氏インタビュー - SYNODOS
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    myogab 2017/11/27
    二大政党制の根元的な基盤は、中央集権的マスメディアの存在であったろう。地方局の独立性やネットの存在によって、作為的に作られるシングルイシューは無効化させられる事となった。
  • 蓮舫氏の『二重国籍』は問題なし。説明責任は法務省にあり/奥田安弘×荻上チキ - SYNODOS

    民進党・蓮舫代表の国籍をめぐる問題が再び注目を集めている。そもそも「二重国籍」であることは問題なのか? そして、蓮舫代表が国籍資料を公表することにどういった影響があるのか。中央大学法科大学院教授・奥田安弘氏が解説する。2017年7月13日放送TBSラジオ荻上チキ・Session-22「民進党・蓮舫代表の『二重国籍』は問題なし。説明責任は法務省にあり」(構成/大谷佳名) ■ 荻上チキ Session-22とは TBSラジオほか各局で平日22時〜生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などなど柔軟に形式を変化させながら、番組を作って行きます。あなたもぜひこのセッションに参加してください。番組ホームページはこちら →https://ww

    蓮舫氏の『二重国籍』は問題なし。説明責任は法務省にあり/奥田安弘×荻上チキ - SYNODOS
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    myogab 2017/07/21
    蓮舫のコレとか菅直人の年金だとか、行政の瑕疵と判っても、批判続ける奴はし続けるのよね。
  • 生物と非生物の境界、ウイルスとは何か/中屋敷均 - SYNODOS

    世に多くある「境界」の中でも、人にとって最も冒しがたく明確な境界というのは、「生」と「死」の境界であろう。「生きている」ことと「死んでいる」こと、あるいは「生物」と「無生物」。その間には相互の往来が不能な絶対的な境界があると、思われがちである。しかし、結論から言えば「生物」と「無生物」の境界は、一般に思われているよりはるかに曖昧なものだ。その曖昧さを生み出している存在の一つが、稿の主役、ウイルスである。 昨年『ウイルスは生きている』(講談社現代新書)というタイトルのを上梓させて頂いたが、このタイトルに対する反応には、正反対の二つのものがあった。一つは「ウイルスが生きてるって、当たり前じゃないの?」というものであり、もう一つは「こりゃまた、ずいぶんと挑戦的なタイトルですね」というものである。典型的には、前者は一般の読者から、後者は生物学に知識がある人からの反応である。 「ウイルスが生きて

    生物と非生物の境界、ウイルスとは何か/中屋敷均 - SYNODOS
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    myogab 2017/07/05
    生物を人の社会集団に喩えて、DNAを聖書や法律、RNAを行政文書、ウイルスを怪文書などに喩えて見立てる事もある。
  • なぜ、残業はなくならないのか?/労働社会学・常見陽平 氏インタビュー - SYNODOS

    政府が成長戦略の一環として掲げる「働き方改革」。主に焦点が当てられている“長時間労働の是正”については、罰則付きの時間外労働の上限規制の導入がとりまとめられた。この問題に、私たちはどう向き合っていくべきなのか。4月1日に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)を上梓された、千葉商科大学国際教養学部専任講師の常見陽平氏に伺った。(取材・構成/大谷佳名) ――「日人は勤勉だ」とよく言われますが、長時間労働による過労死など働きすぎが問題になっていますね。 そもそも日人は勤勉かどうかを疑うべきです。日人が勤勉にみえるのは、職場の共同体化、あるいは後述する“雇用契約の曖昧さ”などの副産物だと私は見ています。社会の構造が変わらない限り、「長時間労働は仕方がないものだ」という風潮を変えるのは難しいと思うのです。勤勉さをいかに換金化するかの発想の方が大事だと思います。 ――そもそも、なぜこれほど長

    なぜ、残業はなくならないのか?/労働社会学・常見陽平 氏インタビュー - SYNODOS
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    myogab 2017/04/03
    スキルの無い人間がそれを自覚できるか?アンケートに表れるか?ってのもあるが、「新たに雇うより残業が安上がりだから」以外にあるのかね。残業より増員が安上がりなら黒経営ほど短時間大量雇用するだろうよ。
  • 保守すべきものとしてのリベラル――シノドス国際社会動向研究所が目指すこと/橋本努×吉田徹×高史明 - SYNODOS

    シノドスの新しい挑戦である「シノドス国際社会動向研究所」(シノドス・ラボ)はいったい何を目指そうしているのか? 立ち上げメンバーの橋努、吉田徹、高史明が語り合った。(構成/芹沢一也) 橋 昨年、2016年にイギリスがEUを離脱し、今年になってアメリカトランプ大統領が誕生しました。そしていまヨーロッパ諸国では、難民受け入れ反対運動などが盛り上がり、ポピュリズム政治への期待が高まっています。こうした動きはすべて、リベラル・デモクラシーへの脅威ではないか、そのような警戒感も高まっていますね。 吉田 象徴的なことに、英エコノミスト誌の調査部門EIUが毎年作成しているデモクラシー指標で、アメリカは2016年に「完全な民主主義」から「欠陥のある民主主義」に引き下げられました。これはトランプ大統領の誕生を受けてのことではありません。その前から政治不信の高まりを受けての判断でした。こうしたエリートや

    保守すべきものとしてのリベラル――シノドス国際社会動向研究所が目指すこと/橋本努×吉田徹×高史明 - SYNODOS
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    myogab 2017/03/22
    導入から理由と結果の関係がなんか変。なのでその後の話が上滑りして入ってこない。
  • 「ボキャブラリー」の変化が、人間の思考を変化させている――思想を歴史的に研究する意味とは/現代思想・政治思想史 重田園江氏インタビュー - SYNODOS

    「ボキャブラリー」の変化が、人間の思考を変化させている――思想を歴史的に研究する意味とは 現代思想・政治思想史 重田園江氏インタビュー 情報 #フーコー#教養入門#監獄の誕生 人文系の学問は、とにかくを読むのが仕事というイメージがあります。しかし実際には、を読んで、それから何を考えているのでしょうか? 特に抽象的な思想や哲学のは、いったい何の意味があるのでしょうか? 今回お話を聞く重田先生は、「意味はあるかって、そんなのあるに決まってる」と喝破します。 明治大学4年生の私、白石が今までずっと気になっていた先生方にお話を聞きに行く、短期集中連載『高校生のための教養入門特別編』の第7弾。現代思想・政治思想史が専門の重田園江先生に、高齢者問題からトランプ現象の特異性まで、思想家のミシェル・フーコーを経由して熱く語っていただきました。(聞き手・構成/白石圭) ――先生のご専門である現代思想と

    「ボキャブラリー」の変化が、人間の思考を変化させている――思想を歴史的に研究する意味とは/現代思想・政治思想史 重田園江氏インタビュー - SYNODOS
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    myogab 2017/03/09
    外から与えられたら思想だけが思想じゃないよ。新語流行語が生まれ続けるのも(思想と呼べるほど体系化されていなくとも)思想が変わっているからでしょ。
  • 脱成長派は優し気な仮面を被ったトランピアンである――上野千鶴子氏の「移民論」と日本特殊性論の左派的転用/北田暁大 - SYNODOS

    脱成長派は優し気な仮面を被ったトランピアンである――上野千鶴子氏の「移民論」と日特殊性論の左派的転用 北田暁大 社会学、メディア史 政治 #新自由主義#脱成長#移民論 以下では上野千鶴子氏の「移民悲観論」について相当に厳しい調子で批判を展開する。読者のなかには、「それほど強く批判する必要はない」「上野氏の業績を否定するのか」といった印象を持つ方が一定数いらっしゃると思う。たしかに、我ながらいささか感情的に書き殴っているという自覚は持っている。 私自身は、上野氏に学問的にも人間的にも大きな恩義を感じているし、日フェミニズムを切り開いた上野氏の業績に畏敬の念を抱いている。しかしここ数年、しばしば見かける上野氏の、おそらくは無自覚の「新自由主義」的な議論に危うさを感じ、学恩を受けた一人として、その議論の問題について対談やSNSなどさまざまな場で、同時代の社会学者として疑問を投げかけてきた。

    脱成長派は優し気な仮面を被ったトランピアンである――上野千鶴子氏の「移民論」と日本特殊性論の左派的転用/北田暁大 - SYNODOS
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    myogab 2017/02/21
    無自覚であろう潜在的問題点の抽出・指摘は尤もだと思うけど、これほどの全否定調の論難では、彼女ら以前の状況へ戻そうとする側をも同時に利する結果に成りかねない事に逆に無自覚過ぎる気もする。
  • 投票というギャンブルで「負け」を取り返そうとする人々――安倍政権・トランプ支持の背後にあるもの?/飯田健 - SYNODOS

    投票というギャンブルで「負け」を取り返そうとする人々――安倍政権・トランプ支持の背後にあるもの? 飯田健 政治行動論、政治学方法論 政治 #トランプ#投票行動#安倍政権 現在世界中で、何かを失ったと感じた人々が、その「負け」を取り戻すために投票というギャンブルに興じている。筆者は、こうしたギャンブルを好む人々の存在が、アベノミクスや安保法制など大幅な現状変更を掲げる安部政権へ有権者の支持、2016年アメリカ大統領選挙でのトランプの勝利、さらには大阪都構想の住民投票での接戦、イギリスのEU離脱派勝利など、近年話題となっているさまざまな政治現象の背後にあると考える。 そもそも選挙での投票をギャンブルにたとえるのはそれほど新奇なことではない。ハーバード大学の政治学者ケネス・シェプスリは40年以上前の論文ですでに、「投票するという行為は、ギャンブルや保険の購入といった行為と同様、『リスキー』な選択

    投票というギャンブルで「負け」を取り返そうとする人々――安倍政権・トランプ支持の背後にあるもの?/飯田健 - SYNODOS
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    myogab 2017/01/31
    しかも皮肉なことに、多くの人に損失を実感させるような環境を制度変更等で着々と準備してきたのは、その同じ自民党だという喜劇。
  • 「差別してしまう側の人」を踏みとどまらせるために――いつから同性愛は異常視されるようになったのか?/アメリカ文化史・兼子歩氏インタビュー - SYNODOS

    「差別してしまう側の人」を踏みとどまらせるために――いつから同性愛は異常視されるようになったのか? アメリカ文化史・兼子歩氏インタビュー 情報 #ジェンダー#教養入門#同性愛 「男らしくあるべき」「女らしくあるべき」……このような考えは、いつの時代も私たちの周囲に潜んでいます。しかしその「らしさ」は時代によりけりで、実は長い歴史のあるものだとは限らないのだそうです。 明治大学4年生の私、白石が今までずっと気になっていた先生方にお話を聞きに行く、短期集中連載「高校生のための教養入門」特別編の第4弾。ジェンダー論が専門の兼子歩先生に、私たちが誰かを差別してしまわないためにどうすればいいのかをお聞きしました。 ――まず、先生のご専門であるジェンダー論について教えてください。 ジェンダーという言葉は、もともとドイツ語やフランス語における文法上の性別のことを指していました。ドイツ語やフランス語には、

    「差別してしまう側の人」を踏みとどまらせるために――いつから同性愛は異常視されるようになったのか?/アメリカ文化史・兼子歩氏インタビュー - SYNODOS
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    myogab 2017/01/30
    声高に法規制を求めている類の連中ほど、自己の内なる欲求としてそれがあるが故に、自己抑制だけでなく公的規制の後ろ盾が欲しいのだろうと思っている。他人の行為が許せないのも自己抑制の裏返しで。
  • 「リベラル」は、ほんとうに「うさんくさい」のか?/山本昭宏 - SYNODOS

    近年、「リベラル」という言葉を頻繁に目にするようになった。 その具体的な契機は、2011年3月11日の東日大震災と原発災害だった。以後、脱原発を掲げる社会運動が盛り上がったことは記憶に新しい。さらに、2012年12月に誕生した第二次安倍政権が進めた特定機密保護法・安保関連法制の整備、これに対する反対運動も高揚した。こうした状況で、安倍政権への対抗言説をまとめる言葉として「リベラル」という呼称が使われるようになった。 しかし、この「リベラル」という言葉は、なんとなく使用されるのが常である。そこには、なんらかの共通理解があるはずだが、明確な整理はなされていないというのが現状ではないか。 現代社会において、「リベラル」という言葉はどのような意味を担わされているのか。まずは、その使用法を二つの類型に整理してみたい。 「リベラル勢力結集」というような語り方に代表される使用法が、「リベラル」の第一類

    「リベラル」は、ほんとうに「うさんくさい」のか?/山本昭宏 - SYNODOS
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    myogab 2016/08/17
    「"自由"民主党」がリベラルの系譜の中で一切語られない喜劇。
  • 『憲法改正とは何か』――著者の独り言/阿川尚之 - SYNODOS

    2013年7月末のある日、慶應の三田キャンパスで偶然会った書の編集担当者氏からやや唐突に、「憲法改正についてのを書きませんか」と声をかけられた。せっかくの申し出だったけれども最初断わろうと思ったことは、書のあとがきに記した。私は日国憲法を系統だって勉強したことがないし、当時活発に議論されていた改正問題に首をつっこみたくない。そう述べる私に、その後さんざんお世話になる同氏は、「いやいやアメリカ憲法の改正についてのです」と説明し、「まあできれば、多少は日国憲法の改正についても触れてもらえればとは思いますけれど」と付け加えた。 あれから3年経ち、ようやくこのが世に出て、なぜこの仕事を結局引き受けたのだろうと改めて思う。一つには、アメリカ合衆国憲法が制定されて以来今日までに27回改正されたその歴史を自分自身が知りたいという、純粋な知的好奇心があった。憲法改正の歴史を書けば、私がここ2

    『憲法改正とは何か』――著者の独り言/阿川尚之 - SYNODOS
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    myogab 2016/07/27
    嫌押付憲法論者の何割かは、そこに米国の圧力を感じているが故に改憲を怖れていたろうし、米国の圧力から自衛隊参戦の道筋を模索してる改憲派は疑似押付論者だし、主権の問題としても捻れている。天皇元首派も含めて