今年1−11月に全国の警察が認知した刑法犯は前年同期比7%減の176万1993件だったことが13日、警察庁のまとめで分かった。このペースが続けば、通年で約191万件になる見通しで、10年ぶりに200万件を下回る可能性が高い。検挙率も前年同期比0・7ポイント高い32・2%で、2年連続で30%を超えた。 刑法犯は平成10年に200万件を超え、14年、約285万件と戦後最悪を記録。その後、警察による緊急対策などの結果、15年から4年連続で減少が続いていた。 警察庁は「パトロール強化など街頭犯罪対策が効果をあげるとともに、地域住民の防犯意識の高まりが一連の減少につながった」とする一方で「拳銃発砲や子どもが被害に遭うなど市民生活に大きな不安と脅威を与える事件が相次いでおり、国民は治安の回復を実感するには至っていない」と分析している。 まとめによると、1−11月に認知した殺人、強盗、放火、強姦(ごうか