『修羅の門第弐門17巻を探すのに30分以上』かかった方のツイートを発端にした、「本屋論」をまとめました。タイトル指定の「目的買い」と偶然の出会い「平台や仕掛け」の話。書店の「欲しい本が探せない」要因や棚の場所など。随時追加予定。
別にいいんじゃない?むしろ、批判される前に先手を打って未成年者規制をした方が、長い目で見ればダメージは少ないと思うよ。 例えば、過激な性教育反対派みたいな団体に一度、目をつけられたら、一生クレームの対象になるよ。目をつけられる前に自主規制をする。これが生き残る道だよ。 どんな理由であれば、子供がフェラチオとか見て喜ぶ親はいないからね。ある程度の対策は必要。 Posted by: / at 2010年01月15日 17:39 お説は飲み屋の馬鹿話でしょうか。 もしお説が正しいとすると、シーシェパードや街宣右翼のような職業的いやがらせ団体が世界を思うがままに支配しているということになりますが、そのようにお考えでしょうか。 職業的いやがらせ団体に「自主規制」などで迎合する企業や業界は、破滅へと真っ逆さまに転がり落ちます。マスコミ業界がかなりその傾向を呈しており、そして実際、営業的にも破滅に向かっ
米国コロラド州アダムス郡レンジビュー地区の図書館が、デューイ十進分類法の使用をやめ、書店等で用いられている「WordThink」という分類方法に切り替えると報じられています。まずは2つの分館で開始し、2009年内には、85,000冊所蔵の分館を含む6つの分館(と移動図書館)の全てで新方式になるとのことです。 Rangeview Library District, CO, First System To Fully Drop Dewey — Library Journal, 6/5/2009 http://www.libraryjournal.com/article/CA6663145.html 参考: E677 – デューイ十進分類法を採用しない図書館,議論の的に http://www.current.ndl.go.jp/e677
2009/06/15 當山日出夫 『ARG』の379号についてすこし、といっても、今回の記事のメインは、仙台での第4回ARGカフェ。 ライトニングトークのタイトルを見ると、どれもきわめて魅力的。是非、生きたいところであるが、その余裕もない。しばらくは、家を出ないことにする。 非常に素朴な疑問。 桃李もの言わず、下おのずから蹊をなす これは、ネット社会にも、そのまま適用できるかどうか。つまり、良質のコンテンツに、より多く人が、自然とあつまるかどうか。 ・専門家なら知っている ・SBMなどで、ネット上の口コミ(?)で知っている、たどりつく ・検索でヒットする それぞれにルートはあるだろう。良質なコンテンツに、どのように人をみちびくか。いいものを作れば、おのずから人が来る。知っているからこそ、専門家。知らない人は知らなくてもかまわない。このような発想があってもいいとは思うが、しかし、今後は、そう
さて最終回の今日は、おいしいトコ取りのできる陳列方法を考えてみるということでしたね。つまりこういうことです。探しやすく、長大な棚にならず、同じ作家の作品もバラバラにならず、提案も出来て、不良在庫もたまりにくく、オペレーション負担も少なくてスピードが速い、という陳列方法です。 私は意外な場所でヒントを発見しました。それは書店ではなく、ビデオレンタル店のツタヤ。実はこのツタヤの陳列方法が結構この理想の陳列法を考える上で興味深いのですよ。 ツタヤでは、通常「NEW」(新刊ですね)と「まだまだ話題作」(これは本屋にはあまりありませんが準新刊という切り口)という、商品の鮮度で区分された売場がありますが、それ以外の旧作については、ジャンル別に並べられています。洋画アクションだの、ホラーだの、ラブストーリーだのという分類ですね。早い話コンテンツ分けをしているわけです。では80年代を象徴する名作「トップガ
今回は、出版社別陳列の長所と短所について検証してみましょう。まず短所から。 1 同じ作家の本があちこちにちらばってしまう これは大きな欠点ですね。やはり司馬遼太郎の「燃えよ剣」と「新選組血風録」は隣に並んでいるべきですし、小野不由美の「魔性の子」と「十二国記」は隣に並んでいてほしい。人気作家であればあるほど複数の版元から著作が刊行されるので、そういうケースが増えていきます。宮部みゆきなんて揃えようと思ったら、新潮文庫に角川文庫、講談社文庫に光文社文庫に集英社文庫に文春文庫に中公に朝日にPHPの棚まで見ないとあかんわけですから、これはファンにとってはめちゃくちゃ理不尽です。「模倣犯」が文庫化されたら、小学館文庫まで見ないといけません。何がどの出版社で文庫化されてるか、なんて全部把握している人は一般のお客様には少ないわけですから、売場としては不親切ですよ。これは確かに。 2 大手出版社の文庫が
takam16さんが、文庫の陳列論争勃発というのをやっていていい機会なので、私も正しい文庫の並べ方講座をやってみたいと思います。今日は1回目。 ①文庫の「読者」とは、何者でしょうか? ②出版社別陳列は、本当に悪者でしょうか? ③著者別陳列は、理想の陳列方法でしょうか? ④なぜ紀伊国屋は出版社別で、ブックオフは著者別になるのでしょうか? ⑤結局のところ、正しい陳列って、どうなんですか? 出版社別陳列を批判する方のご意見によく登場する「出版社別陳列は読者のことを考えていない」の「読者」なんですが、これって結構重要なキーワードですねー。はたしてどういう意味で使われているのでしょうか? 書店でいう「読者」ってのは、すなわち「お客様」のことです。つまり文庫の購入されるお客様のことを考えようよ、と言ってる訳です。書店はお客様商売なわけですから全く正しい意見ですね、その通りだと思います。では、お客様のこ
岩手大学生協書籍部の棚はユニークです。 本の高さで揃えていません。でこぼこです。 硬めの人文書と図解なんたらがいっしょに棚に並んでいます。こういう棚は、あまり見たことがないように思います。 私は、この作り方は悪くないのではないか、と密かに感動いたしました。150坪から200坪くらいの本屋さんにとって、すごい参考になる棚なのではないでしょうか。 といいますのは、『図解構造主義』という本があることで、偉そうなハードカバーの研究書も何だか身近に感じることができます。難しそうな本を手に取るのは、気後れする人でも、図解の本を見ると安心すると思うのです。 図解なんたらはよく都心から離れたあまり大きくない駅前の書店で見かけます。そういう本だけが並んでいることも多い。そうすると何だか知的な感じがしませんし、少し疲れた感じを醸し出すような気がします。 でも、一緒くたになっているとマクドナルドと焼き肉屋が並ん
どうかしてる 新書は刊行された順番に番号が振られ、書店でもその番号順に並んでいるからだ。一覧表発注書も番号順になってるので、そう並んでるほうが在庫チェックと発注はしやすい。 でもこれ、よく考えたら、ちょっとどうなの?というシステムだ。 2007-09-24 本当にどうなのと思う。特に大型書店。就活中に日本橋の丸善に行ったのだが、在庫が凄かった。*1そして、それに比例するように、商品を探すだるさもすごかった。あの山のような在庫の中をうろうろ見回って欲しい本を探すなんて、荒行である。結局私は荒行に耐えかねて、自店で目星をつけていた新書をささっと買ってしまった。他のお客様はどう思ってるんだろうか。 やってみた 「書店員がだるさを味わうということは一般のお客様はもっとだるいんじゃないか?」という事で、新書担当になった直後に自店の棚の並び替えを目論んだことがある。出版社ではなくてテーマで分けようと。
とある店舗から新書の並べ方についての質問があった。お客様から「適当に並んでいてわけがわからん」とクレームを頂戴したのだとか。「どうやって並べたらいいのでしょうか…?タイトルで五十音順とかがいいのでしょうか?」って、おいおい、まともな書店員のしてくる質問じゃねーぞ、と思いつつ「とりあえず出版社別にわけて、そのあと番号順に並べるのが正解です。どこの店でもそうしてます、とっとと並べかえなさい」と回答したのだが、はたして本当にそれでよかったのだろうか、といまさらながらちょっと考えた。 昨今の新書ブームで新書の前年比が150%を超えていたりするのだが、ロングセラーの売上が跳ね上がったという実感は全く無い。一部の化け物みたいに売れるメガヒット作を除けば、1タイトルあたりの売上は昔から変わっていない気がするのである。「ゾウの時間ネズミの時間」の売上が新書ブームだからと言って爆発的に伸びただろうか?全然変
デューイ十進分類法を採用しない図書館,議論の的に(米国) デューイ十進分類法(DDC)を管理しているOCLCによると,米国では,公共図書館と学校図書館の95%,大学図書館の25%,専門図書館の20%が,DDCによる書架分類を行っているという。このほど,これほどまでに普及しているDDCを採用せず,書店で多く用いられている件名標目表“BISAC(Book Industry Standards and Communications)”で書架分類を行うという図書館が新規開館し,図書館員の間に議論を巻き起こしている。 2007年6月に開館したアリゾナ州マリコパ郡図書館区ペリー分館は,同じく新規に設立された隣接するペリー高校の学校図書館と公共図書館を兼ねた,協同利用(joint-use)図書館である。平日の朝7時から10時までは,高校の生徒だけが利用できるようになっており,学校図書館メディアスペシャリ
デューイ十進分類法(DDC)を使用しない排架を試みている米国アリゾナ州マリコパ郡図書館が注目を集めていますが、同州のフェニックス図書館がこのほど、デューイ十進法分類法と新しく導入する分類法を併用する方針を打ち出しています。これらの図書館は、DDCの代わりに書店業界で普及しているBISAC(for Book Industry Standard and Communications)の標目を採用しています。この方法によると、書籍には「コンピュータ」や「歴史」といった簡潔な主題のみを記したラベルが背表紙に貼られ、テーマごとの書架に並べられます。利用者はこれまで以上に、自分の興味に関連のある書籍を広く見つけ出すことができるようになると考えられています。国際的にも広く流通しているDDCに別れを告げるこの取り組みは、反響を呼び、反対派と擁護派の議論が白熱しています。 Discord Over Dewe
ずいぶん前(先月上旬)にCA-Portalでも取り上げられていた10進分類を捨てたPerry Branch Library in Gilbertに関して、米ニューヨークタイムズとウォールストリートジャーナルでさらに細かく取り上げられていたそうです。 Dewey? At This Library With a Very Different Outlook, They Don’t-The New Yorl Times http://online.wsj.com/public/article_print/SB118340075827155554.html CAでは「分類に基づかないで書店のように排架する」と紹介されていたのみだが、今回両紙に掲載された写真と記事を見ると、どうも請求記号等も付与していない様子。 館内のレイアウト自体も図書館というよりは書店みたいで、利用者の多くは目録等を使わず直接書
米国アリゾナ州マリコパ郡で新規開館するPerry Branch Library in Gilbertは、米国で初めて、分類に基づかないで書店のように資料を排架する図書館を標榜しています。米国図書館協会(ALA)によるとこれまでの図書館はすべて、デューイ十進分類法(DDC)またはその他の分類法で排架していたとのことで、「一般の利用者にDDCはわかりにくい」としてこれを廃した同館に、米国図書館関係者の注目が集まっています。 Gilbert library to be first to drop Dewey Decimal – azcentral.com http://www.azcentral.com/news/articles/0530nodewey0530.html Perry Branch Library http://www.mcldaz.org/library/userdef/bra
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