-その仮説をいかに証明するか?- 浦島充佳(東京慈恵会医科大学 薬物治療学研究室) 〔第8回〕高木兼寛「脚気病栄養説」(8) (2439号よりつづく) 米ソ核軍縮交渉 「Walk in the Woods」とは,米ソ核軍縮の交渉過程から生まれた言葉です。 最初,米ソ軍縮会議派遣団は交渉の過程で暗礁に乗り上げていました。そこでアメリカ代表と旧ソビエト代表は会議センターを離れ,一息入れるため,そばの森の中を一緒に散歩しました。歩きながら,彼らはお互いの考え,興味,目的,人生観について腹を割って話し合い,人間対人間として相互理解を深めました。 そして,会議センターに帰ってくる頃には,森の中を歩く前,まったく道筋の見出せなかった軍縮問題も,一気に解決に向かったのでした。 多角的交渉術(multi-dimensional negotiation) このような交渉術を「multi-dimensiona
![医学書院/週刊医学界新聞 【〔連載〕How to make クリニカル・エビデンス(8)(浦島充佳)】 (第2440号 2001年6月11日)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1e2e46157030f538ff409136814774f6af5a6473/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.igaku-shoin.co.jp%2Fcommon%2Fimages%2Fcommon%2Figakushoin.png)