時代が変わっても生き残る「町中華」ラーメン店ではなくて中華料理店。 全国で個人経営の飲食店やラーメン店の倒産や閉店が相次ぐ中で、「町中華」がすこぶる元気だ。もちろん店主の高齢化や後継者不足によって閉店を余儀なくされる店もあるが、チェーン店やデリバリーなどが台頭して、SNS映えを重視するなど時代に合わせた飲食店が次々に登場しては消えていくのを横目に、昭和から変わらぬ味と雰囲気を保っている「町中華」がなぜ生き残っていられるのだろうか。 2024年の飲食店倒産件数が、コロナ禍中を抜いて過去最多を記録したニュースは記憶に新しい。人手不足や光熱費の高騰、さらに原材料費をはじめとする物価の上昇など、飲食店を構成するあらゆるコストが経営を圧迫し、さらにコロナ禍の影響も尾を引いて多くの飲食店が静かに暖簾を畳んできた。 その一方で、町中華と呼ばれる個人経営の中華料理店の多くは、コロナ禍や長引く不況であっても
