週末に無事帰国しました。最終日のロスが気温20度だったので、成田に到着したときの冷たい雨は体にこたえました・・・今回はたくさん収穫があった出張で、これからが楽しみです。 さて、しばらくお休みしていた食物過敏症を再会しますが、今日はレクチン不耐性のおさらいをしてみたいと思います。 今まで紹介してきたようにレクチンの多くは、腸の粘膜に結合することによって様々な症状を引き起こします。吐き気、ガスの発生による暴満感などの急性の胃腸症状を招くだけでなく、栄養素の消化吸収を妨げることが少なくありません。また、大腸菌などの増殖を招くことがあります。 栄養の吸収障害においては、たんぱく質と炭水化物の吸収障害が顕著に起こることが知られています。たんぱく質の吸収障害が起こる原因は、レクチンが小腸の粘膜に結合(以前に説明したABOマーカーが腸の粘膜上皮にも存在するため)することによって炎症を引き起こし、たんぱく