地元の新聞に、地域医療の救急枠を、県境を越えて融通しあうようなお話が掲載されていた。 生命は最も大切なものだから、県とか市とか、自治体の境界を超えて、 患者さんの収容を最優先するのだと。 勘弁してくれと思った。 うちの施設を取り巻く状況 小さな規模の病院だけれど、救急車はけっこう来る。夜間でも、下手すると一晩に6台とか8台、 救急車がやってきて、もちろん外来も夜通し来る。当直は全科で一人。体勢は時代遅れだけれど、 そもそも自分が最年少とか、勤務している医師も十分に時代遅れだから、 それでも何とか回る。外科医も内科系疾患を診てくれるし、内科の自分が子供縫ったりする。 田舎だから何とか回る、「曖昧さ」がいい方向で共有されている病院。 救急車で1時間ぐらいかかる隣の都市では、救急体制が崩壊している。 そこは人口も多くて、病院もたくさんあるし、公立のセンターもあるのだけれど、センターは専門施設だか
金玉は行為し続ける 金玉は不思議な形をしている。体から垂れ下がった袋。温度が低いときには縮こまり放熱を妨げ、温度が高いときは、広がり、放熱を促進することで、精子を守る温調機の働きをしている、と言われる。男性ならば誰もが知っているだろうが、金玉が動くのは、ある温度においてではない。陸に上げられたタコのように、たえずうごめき、精子を攪拌し、温度を調整している。これは人が生まれ、死ぬまで繰り返される。 ここに行為の本質がある。行為は機械のように、刺激があり→体が感受し→いかに反応するか検討し→脳が反応を命令し→実際に体を動かす、ということではない。そうではなくて、温度、重力、大気圧、さまざまな圧力がたえず体へ作用し続け、さらには他の神経システムを経由してくる内的な刺激もあり、金玉の動きのように、人は絶えず環境との調整を行い、行為している。 金玉の動きは生理反応であって、意図的な行為とは異なると考
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